2013年10月24日木曜日

コンパクトフィルムカメラの思い出

新たなライカが増えた。
といっても、バルナックでもM型でものなく、コンパクトカメラ。
いわゆる「高級コンパクトカメラ」の位置づけのミニルックスだ。

コンパクトカメラを買ったのはどれくらいぶりだろうか。

思い起こせば、一番最初に手にしたカメラは京セラのTプルーフだった。
結構気に入って使っていたけれど、ライカを買ってからは使わなくなった。

それでも、付いてるレンズは良く映るし、このテッサーをMマウントに改造したら、ボディキャップくらいのレンズができるはず。
絞りを自在に使えるのもいいなと、2年ほど前に某有名工房にレンズ移植をお願いした。

しかし!



防水仕様のTプルーフはユニットのサイズが合わず、とりあえず収められた胴鏡のデザインは全然違うもの。
そんなのだから胴鏡に彫られた距離指標は当てにならず。
ネットではTプルーフもできますって書いてあるのに。。。
もちろん事前に説明はなく、納得いかないので申し出ると、カタログ撮影用に使ったのがあるので、そちらと交換しますとのこと。

ほんとは、一番最初に買ったこのTプルーフのレンズが欲しいのにとおもったが、それで納得せざるをえなかった。

ただ、また、しかしである。

良いものを送りますといったのに、届いたレンズはカビだらけ。
蜘蛛の巣状にカビの花が開いていた。

工作精度は良いし、愛着のあるコンパクトカメラのレンズが生き返るのはすばらしいことだ。
ネット上でも気に入って使っている方、素晴らしいと賞賛されている情報が多かったので、ちょっと期待しすぎてしまったというのもあった。
ただ、自分には合わなかったので、結局手紙を添えて返品した。
手元には何も残らず、悔しさだけが残ったが、どうせ使っていなかったのだからと言い聞かせた。

無理なら改造する前にちゃんと言ってくれればね、元に戻ったかもしれないのに。

今から2年前のことなので、状況は改善されているかもしれないけれど、当時の顛末はこうだった。

とこれ以来縁のなかったコンパクトカメラが欲しくなったので、会社帰りにカメラのナニワから冒頭のカメラを連れ帰ったのだった。
(つづく)









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