2013年10月15日火曜日

Valoy2へ多階調フィルターを取り付ける

◆バロイへ多階調フィルターが取り付けられない
引き伸ばしの際は大まかに引き伸ばしサイズを決めてから、ピント合わせをする。
大体の引き伸ばし機は、サイズとピント合わせそれぞれ別のノブなりを回して操作する。
バロイは、カメラでピントを合わせるようにヘリコイドを回す。
ただこのヘリコイド、レンズも一緒に回ってしまう。
多階調印画紙用のフィルターはレンズ部分に挟んで取り付けることを前提にされているものが多い。
ただ、レンズが回ってしまうとフィルターフォルダーも周り、他に部分にぶつかって止まってしまう。

◆レッドフィルターの利用
ここで利用するのが、レッドスイングフィルターだ。
赤い光は印画に影響が少ないので、印画紙への投影位置のチェックに使うあれだ。
もちろんだが、オリジナルの状態でバロイ(フォコマートもだが。)のレンズ下部にあって、レンズから投射された像がきちんと通過する。
レッドスイングフィルターの赤フィルターを取り払って、多階調フィルターを乗せたりしているのを見かける。
しかし、フィルターを取り替える際に固定が甘くなったり使いにくそうだ。
何より貴重なレッドフィルターをダメにしてしまうのはもったいない。
(レッドフィルターは単体でも7,000円くらいはする。)
一度フィルターが枠から外れてしまったことがあるが、付けるのには難儀したことがある。

◆フィルターホルダーの加工
わたしはフジの多階調フィルターを加工した。
Cut&Tryで加工したので途中の写真が残っていないが、最終的にはこうなっている。


フィルターフォルダーの枠のみ取り外し、中央部にネジ穴を空け、適度な角度を付けてレッドフィルターのネジ穴にねじ込む。
簡単なようだけど、あーでもない、こうでもないと試行錯誤して取り付けた。
これで通常のフィルター使用と同じようにして、バロイで多階調フィルターが使用できている。
もっと簡単にするなら、「せぼね君」が良いかもしれない。


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