2013年6月21日金曜日

Leitz製の引き伸ばし機Valoy2


先日無事に到着したvaloy2だが、到着した荷物の大量の緩衝材の中から美しい個体が出てきたときは思わず笑みがこぼれた。
LEITZの引き伸ばし機が欲しかったのはもちろんだけど、Valoyのその形状にも惚れて購入したので、状態が良いというのは重要だった。

ただ、イギリスの電器製品ということもありプラグの交換は必要だ。金属部分はあまり古さを感じさせないけれど、配線関係は経年劣化があり皮膜はボロボロとはがれ落ちてしまう。ここはリニューアルが必要な部分だ。



フォコマートもそうだけれどVALOYも長年販売され続けてきた引き伸ばし機なので、仕様も時代ごとに異なる。
スペースと財布が許せば、これらすべてを集めたいところなのだが、広くない自室は1台が鎮座するとすでに容量いっぱいだ。


数ある仕様の中から、今回手に入れたのは、ブルーグレーのヘッドにブロンズの楕円バッジのもの。
引き伸ばし機の心臓部、コンデンサーレンズはアンチニュートンリング処理されているタイプだ。
フォコマートやvaloyの35㎜専用の引き伸ばし機は、コンデンサレンズで直にネガを押さえつけて使用する。
こうすることによってネガの平面性が保たれ、プリントに悪影響を与えない。
ただ、コンデンサレンズとネガの接地面にニュートンリングという干渉痕が発生するので、フォコマートは梨地処理したフィルターを使用することによって解決している。
ライツ純正のアンチニュートンリングフィルターは高価なため、取り外して転売されたりでなかなか引き伸ばし機とセットになっていることは少ないのだが、コンデンサーレンズにこの処理がされているVALOYならそんな心配もいらない。


コンデンサーレンズはバヨネット式で本体に取り付ける。

さて、次は引き伸ばしレンズだ!(実はもうすでに手に入れてある。)


0 件のコメント:

コメントを投稿