2013年6月24日月曜日

デジカメのレリック加工

趣味でギターをやっているが、エレキギターの世界ではレリックモデル、レリック加工という言葉がある。
エレキギター、アコースティックギターは、ある時代の特定のモデルに目が飛び出るくらいの値段が付くことがある。
有名なアーティストが当時使っていたとか、製造数が少ないとかが要因である。
それほど機械化、コンピューター化されていなかった古き良き時代に、現在では規制で手に入れることが難しい良い材料で製作されて、なおかつ数十年経った今まで適切なメンテナンスを受けてきたのだから価値が高いのは当然ではある。
ただ、こういう歴史的に価値があるギターを数に限りもあるし、手に入れても管理が難しい。
そこで数十年ステージで引き倒されて、経年変化(塗装などの劣化)を再現したリーズナブル(ビンテージものよりは)なモデルがある。
傍目に見るとボロなギターである。

同じことがカメラにも言えるだろう。
昔のカメラは真鍮で出来ており、ブラックモデルはその上に塗装なり、めっきなりで黒くされていた。
当時の塗装はそれほど品質がよくないから、使い込むにつれて角が剥げて下地の金色が剥き出しになり、ちょっとした骨董のような雰囲気を醸し出される。
長年の仕様に耐えるフィルムカメラだと、実際の使用でこの現象が起きる可能性が高いが、新旧入れ替わりの早いデジカメではこんな風にはならない。
また、真鍮で出来てるデジカメはほとんどない。

デジカメでもこの手になじんだ感じを味わいたくなって、手元にある「いじっても惜しくない」デジカメを加工してみた。

まずは、8千円のWX50。
どうだろうか。
安っぽいデジカメだけど重厚感が出ただろうか。

次は、5年使ってる初代DP2。
このDP2は実際に角のメッキがはがれ下地のアルミ地が出てきていたので、その周辺を広げるように加工してみた。
なかなかシブイ。
ここまで読んだ方はお気づきだろうけど、これは100均のペイントマーカーを筆に付けてちょいちょいと塗ったものだ。

気を付けないといけないのは、やりすぎないことだ。
やりすぎると、ただの金色のカメラになってしまう。
エッジ部分に塗料が乗り、ちょっとした滑り止めにもなった。

・・・ただし。
やっぱり人前で出すとビックリされるので、シンナーで綺麗にふき取ってしまった。

まぁ、100円でここまで遊べるとは十分価値があったと思う。

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